滋賀県立彦根工業高等学校は、滋賀県彦根市南川瀬町に所在する公立の工業高等学校

「マイスター・ハイスクール事業」カンパニーリーダー研修を2日間行いました。

マイスター・ハイスクール事業で本校が展開するカンパニー活動について、滋賀大学経済学部企業経営学科の山下准教授をお招きし、12月8日（水）、12月10日（金）の２日間リーダー研修を行いました。

１日目は企画力をテーマに、小グループを形成してグループ内でヒーロー役と、インタビュアーに分かれてのヒアリング力育成の実習を行いました。生徒はヒーロー役にインタビュアーとして評価されることを目指して取り組む様子が見られました。

２日目はデザインシンキングをテーマに不満やイライラをグループで話し合い、それを解消する製品を現在の技術力を無視して考える実習を行いました。技術に囚われないことで自由な発想が生まれ、真剣な様子で製品を企画していました。最後には考えた製品について発表し、出された面白いアイディアに歓声が沸いていました。

両日ともマイスター・ハイスクールCEOの青木先生と産業実務家教員の橋岡先生にも生徒と同じグループに入り講義に参加していただきました。生徒は緊張しながらもお2人にインタビューし、企画について相談などを行いました。

２日間にわたり山下先生からは「やってみて、失敗をして、学ぶ」、「模範解答はない」ということを丁寧に話していただき、生徒はチャレンジする気持ちで取り組むことができました。実習がメインの講義で知識を教えるのではなく、考え方を学ばせていただいた２日間になりました。

「ヒーローが気持ちよくインタビューに答えられるように考えて質問することに苦労しましたが、評価してもらえてうれしかったです。」

「企画力を高めるためには、『やってみて、失敗をして、学ぶ』の流れが大切だと学ぶことができました。」「失敗が大切な要素として取り上げられていることに新鮮さを感じました。」生徒談

 

山下先生ありがとうございました。

 

【備考】カンパニー制とは

少人数のグループで、ものづくりや社会に貢献できる企画を自分たちで企画し取り組みを進めます。工業高校生の持つオリジナリティーを大切にしながら、経営者的な視点を持って未来の産業社会に携わるための力や企画力、オーナーシップを育てることを目標とします。